たまには読書感想文。（実は読書家なんです、自称！）
今日の読書記は、こちら。
イルサ・セン著の「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」という、いわゆるHSPについての本です。
HSPとは、Highly Sensitive Personの頭文字をとったもの。
世の中にだいたい５人に１人いると言われている「とても敏感なひと」という概念です。（決して病気ではありません。）
音やにおい、周囲のひとなどに、人一倍敏感に反応してしまう人たち。
そういうひとたちが、どうやったら、自分を認めてあげて、生きやすくできるか。
ご自身がHSPであり心理療法士でもある著者が、自分の経験やカウンセリング等を通じて気づかれたことを含めて、書かれた本です。
この本では、HSPという特徴をもつひとに焦点を当てて、「こういうときにはこうすれば」というような形で書かれているのですが、、、
弱っているとき・辛いとき・大変なときって、色々なことに敏感になって、怒りや悲しみを感じて、それをどうすることもできなくなって息苦しくなってしまう、
そんなことって、誰にでも起こりうることだと思うんです。
５人に１人といわれているHSPのひとでなくても。
そうしたときに、どうやって「自分」という存在を癒してあげるか、は、誰でも同じなのではないかと。
「自分はHSPじゃない」というひとでも、ちょっと心が疲れてしまったときに、自信がなくなってしまったときに、そんな自分も含めて、あたたかく受け止めさせてくれる、そんな本じゃないかなと思います。
私自身は、一見すると社交的・活動的に見えると思われるひとです、たぶん。（ブログ以外では。）
でも、ひとの表情やしぐさにひどく敏感で、ときには「人の心を読んでいてサイコパスっぽくてこわい」とすら言われてしまうのです。（言われたら「サイコパスはこわいんだぞー」と脅しますが。）
怒鳴っている声やひと、そういう環境にいることがひどく嫌いで、ひどい時には、自分に対するものでなくても、意識を失ってしまうのです。
それと同時に、人より疲れやすくて、社交性が低くて、そんな自分を許せなくて、「No」と言えなくて、ずっと苦しんできました。
そして、疲れとかがマックスに達すると暴発したり暴走しそうになる自分に、ひどい嫌悪感をいだいていました。
「線が細すぎるから図太くなれ」「体力がないのは努力が足りないからだ。ほかの人はできているじゃないか。」と親にも教師にも言われ続け、それができない自分を責めてきました。
だから、前にも書いたかもしれませんが、一番好きなことは、ひとりでいられることで、そうすることで、誰のしぐさも評価も気にせずにすんで、心からホッとするのです。
なぜそんなことをやめられないのか。性格に問題があるんじゃないか。
ずっと頭でぐるぐるしてしまっていたそんなときに、この本に救ってもらったのです。
私は、自分がHSPかどうかは、よくわかりませんし、分類することには正直あまり興味がありません。
（枠があると、よくもわるくも、それに当てはまろう・当てはめようとしてしまうのも人の性だと思うのです。うちのネコでさえ、土鍋型のベッドがあるとうまーくはまってかわいい鍋ネコちゃんになるくらいですし。）
でも、自分のクセや特徴を知ってあげること、弱っているときにできることを知ることで、少しでもいいから自分の人生をより生きやすくできたら…と思っていて、かつて私を助けてくれた、優しい優しいこの本を、再び開いてみたのでした。
ちなみに、この本の巻末には、HSPのための心身の健康のために役立つアイディアリストがついていて、
・ヨガ
・瞑想
・花を買う
などが具体的なこととしてあがっていまして。
…何が言いたいかといいますと、
最近、私がやっていることがたくさんなのです！！
意外とちゃんと昔読んだ本の内容やリラックス方法、わかっているじゃないの！と、自分をちょっとだけほめてあげました😋
自己満足も、大事です！
今週から心機一転、「もう後ろは振り返るまい」と転職活動を開始しました。
まだまだエージェント選びの段階ですが、この数日、すっかり書類作成等にかまけていたので、今日から再び、勉強も！
のんびりがんばります。
（飽きたらやっぱり復職しようかな、程度のなんとも図々しいマインドです。開き直り力も、大事です。）
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＊ばけネコ＊
